オーケストラサウンドの作り方
Reason 9.5からVSTが利用できるようになるというアナウンスを聞いてなんだか嬉しくなりました!
ReasonといえばこれまでVST Insturment的な役割でRewireを使ってシーケンサと同期させるというプラグイン的な存在でしたが、これで一気に存在価値が高くなって、私のようにメインで使う方も増えてくるのではないかと楽しみにしています!
ThorはReasonの中でも一番の強力なポリフォニックシンセサイザーでThorを複数使ってストリングセクションを作ってみてみようと思います。
今回はAm7-E11-Fmaj9-Bb6の順で1小節ずつ2回繰り返しています。
これは何も加工されていないThorのデフォルトの音源です。
流しながらThorのパラメーターを変更してゆきます。
DAWは同じInstrumentを何度も複製できるので、複製したThorのピッチベンド(PitchBend)を少しだけずらして(-100〜200)鳴らすと聴き比べても違いが分かりにくいですが、同じ旋律でも少し違ったチューニングで聞こえるのでオーケストラの第一バイオリンのように複数の人が同時に演奏しているように聞こえます。
バイオリンなどの弦楽器は通常単音ですが、今回は5音(コード)が同時に5人が同時に演奏しているという状態です。
これを1つ作成します。
6つ複製して30人編成のストリングスを作成しました。
Leftはバイオリン1〜3、Rightバイオリン1のR〜3のR
COMPはLeftとRightに同じCompressorをかけて音をまとめています。
その横のPercussionはDr Rexでリズムを加えています。(その隣のThorはこの時点では未使用です。)各Thorはパンニングとボリュームを変更して音の厚みを持たせています。
音に厚みを加えるのにはUnizonをインサートします。
まずはエフェクトをかけない状態はこちらです。
続いてUnison(UN-16)を加えた音はこちらになります。
Unison(UN-16)は同じ音を重ねデチューンサウンドを作ることができるユニットです
個々の音を微妙にずらし、低周波ノイズで ピッチをモジュレートすることでこの効果を得ます。これはリッチなコーラスエフェクト効果をもたらし、ステレオ出力を用いた際に は広がりをもたらします。
このようにすると弦楽器特有のビブラートを擬似的に作ることができるので音が拡がって聞こえてきますね!
最後にMixした音はこんな感じになります。
今の時点では16小節のみになりますが、今後DUB的な作り方で音を加えたり、抜いたりして行きながらダンスミュージックを制作してゆきます!